GASは、スプレッドシートを操作する以外に、Webアプリを開発することもできます。
今回はGASでWebアプリをデプロイする手順をご紹介します。
デプロイとは?
英語の意味は、「展開する」とか、「配置する」という意味です。
システムの世界では、ソースコードをサーバー上に配置して利用できるようにする意味で使われます。
GASをデプロイする場合は、スクリプトエディタの右上にある「デプロイ」ボタンを押します。
ボタンを押すと、「新しいデプロイ」「デプロイの管理」「デプロイをテスト」の3つのメニューが表示されます。
新しくWebアプリを生成する場合は、「新しいデプロイ」を選びましょう。
デプロイする
新しいデプロイを押すと、デプロイの設定画面が表示されます。
まずはシステムの種類を選びます。今回はWebアプリとしてデプロイしますので、「ウェブアプリ」を選択してください。
次にWebアプリを実行するユーザーと、アクセスできるユーザーを選択します。
社内で利用する場合は、アクセスできるユーザーを社内のユーザーに制限しましょう。
最後に「デプロイ」ボタンを押すと、デプロイ先のURLが生成されます。
そのURLにアクセスするとWebアプリが表示されます。
何回もデプロイすると、どのバージョンかわからなくなるため、説明欄に説明を入れておくことをお勧めします。
デプロイしたWebアプリを使えないようにする
デプロイするたびに新しいURLが生成されます。
古いURLも使えたままになりますが、デプロイした時のバージョンのままになります。
使えないようにするには、アーカイブに入れる必要があります。
スクリプトエディタの「デプロイ」ボタンから「デプロイを管理」を選択してください。
「アクティブ」と書かれた下に「無題」と書かれたものが、各バージョンのWebアプリです。説明文を書かないと無題と表示されます。
右上に表示されたボタンがアーカイブに入れるボタンです。アクティブからアーカイブに入れたいバージョンを選択してからアーカイブボタンを押してください。
アーカイブに入れると、「アーカイブ済み」と書かれた下に入ります。
開発中は、「デプロイのテスト」からデプロイする
何度もデプロイをすると、バージョンがたくさん増えてしまい、管理するのが大変です。
開発中は、「デプロイをテスト」からURLを発行しましょう。ここで発行したURLはバージョンとして管理されません。
ただし、一度もデプロイしたことがない場合は、デプロイのテストが行えませんので注意しましょう。
デプロイしたURLを変更せずに最新にする
社内でシステムとして利用している場合、バージョンが変わるたびに、社員に新しいURLを案内するわけにはいきません。最初にデプロイしたURLに最新バージョンを上書きする方法をご紹介します。
「デプロイ管理」を開いてください。
「アクティブ」の中から元々利用している古いバージョンのデプロイを選択します。
右上のボタンを押してください。デプロイを編集することができます。
バージョンの選択肢から、「新バージョン」もしくは上書きしたいバージョンを選択してから、デプロイボタンを押してください。
これで、古いURLのままWebアプリを最新の状態に変更できます。
以上がGASでWebアプリをデプロイする方法のご紹介でした。